注意すべき病害(12月)
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ベントグラス
細菌性病害
葉枯細菌病とかさ枯病が発生。日当たり、風通しの改善、刈高を上げるなどの生育環境改善が防除に有効。かさ枯病の予防には有機銅剤が有効。発生後の治療剤には抗生物質があり、グリーンで使用できるタフマジック液剤と生産圃場に限り使用できるアグリマイシン-100がある。
細菌性病害とは >
ミクロドキウムパッチ(フザリウム病)
秋に播種した場所や播種から1~2年以内の芝で発生することがある。幼苗は病気に弱く枯死しやすい。ミクロドキウムパッチは紅色雪腐病が積雪がないときに発生するものに対する名称であるため、防除するには紅色雪腐病に適応がある殺菌剤を散布すること。
疑似葉腐病(イエローパッチ、ウィンターパッチ)
最近の発生は少ないが、発生が見られたら薬剤対応で進展を抑える。
コウライシバ・ノシバ
葉腐病(ラージパッチ)
12月でも暖かく降雨がある場合には注意が必要。葉が赤くなって活性が高いようであれば、薬剤対応すること。
ベントグラス・コウライシバ・ノシバ
雪腐病
関西では主に3種類の雪腐病が発生。褐色小粒菌核病は一定期間根雪のある所で発生し、積雪前の予防散布は重要。紅色雪腐病、褐色雪腐病は積雪が無くても発生する。いずれの雪腐病も病原菌が異なり、有効な殺菌剤も異なる。従って、どの雪腐病が発生しているかを把握しておくことが肝要。