注意すべき病害(9月)
目次
ベントグラス
赤焼病
初期は黄色の小型の楕円形のパッチ、降雨後には急速に赤みを帯び拡大していく。本病は急激に進展するので、発病時には速やかに殺菌剤対応。残暑が厳しい場合には、9月後半でも注意が必要。
ピシウム病
葉は黒味を帯びて軟腐。急激な進展はしにくいものの、発生時には早めの殺菌剤対応が有効。
ピシウム病とは >
炭疽病
初期は黄色、縁がはっきりしない小型の不整形パッチを形成。赤みを帯び、融合しながら拡大していく。乾燥が加わると症状は激化。防除には定期的な予防散布が必須。
炭疽病とは >
ダラースポット病
秋から再発することがある。発生が確認された場合には、殺菌剤対応が必要。
ダラースポット病とは >
葉腐病(ブラウンパッチ)
降雨後に発生が目立つ。進展が速いので発生時には早めに殺菌剤対応。
葉腐病(ブラウンパッチ)とは >
細菌性病害
葉枯細菌病と褐条病が発生。細菌性病害全般には、風通しの改善、刈高を上げるなどの対策が有効。細菌病の予防には有機銅剤が有効。発生後の治療には抗生物質剤があり、生産圃場に限り使用できるアグリマイシン-100とグリーンでも使用できるタフマジック液剤がある。細菌病用の殺菌剤の多くは、高温時に散布すると薬害が出ることがあるため日中には散布しないこと。
細菌性病害とは >
コウライシバ・ノシバ
< class=" with-band">ダラースポット病 >
降雨が多いと発生しやすい。フェアウェイ全面でなくとも目立つところは適用のある薬剤を散布。
葉腐病(ラージパッチ)
降雨後は特に注意が必要。秋の予防が重要である。
立枯病(ゾイシアディクライン)・ネクロティックリングスポット病
秋に再発する場合もある。来春の発生予防のため、春に発生していた場所に対し今秋に2~3回の予防散布が重要。
疑似葉腐病(象の足跡)
昨年発生し問題となった場所には予防散布。発生後の散布では十分な効果が得られないことがある。
コウライシバ・ノシバ・バミューダグラス
カーブラリア葉枯病
多発する場合や目立つ箇所には殺菌剤対応が必要。
コウライシバ・ノシバ・ベントグラス
フェアリーリング病
先月に引き続き発生。薬剤の種類やリングの種類によっては、少水量では十分な効果が得られないことがあるので注意。