注意すべき病害(10月)
目次
ベントグラス
ダラースポット病
早めの殺菌剤処理が有効。秋遅くに発生すると回復が難しい。
ダラースポット病とは >
ピシウム病
葉は黒みを帯びて軟腐する。急激な進展はないものの、発生時は早めに殺菌剤で対応。また、播種やインターシードを行う場所では発生しやすいため、予防散布が必要。
ピシウム病とは >
炭疽病
初期は黄色で、縁がはっきりしない小型で不整形のパッチを形成、融合しながら拡大していく。発生時には早めに殺菌剤で対応。
炭疽病とは >
細菌性病害
この時期は葉枯細菌病が発生。細菌性病害全般に風通しの改善、刈高を上げるなどの生育環境改善が有効。細菌病の予防には有機銅剤が有効。発生後の治療には治療剤に抗生物質があり、生産圃場に限り使用できるアグリマイシン-100と生産圃場以外でも使用できるタフマジック液剤がある。病気発生後の予防剤散布はグリーン内で感染していない芝の保護に有効。
細菌性病害とは >
ミクロドキウムパッチ(フザリウム病)
播種やインターシードを行った場所で発生することがある。パッチ内部の芝は枯れてしまうため、殺菌剤の予防散布を行うこと。
コウライシバ・ノシバ
葉腐病(ラージパッチ)
日本芝の生育が衰えているため、発生すると回復することはほとんどない。降雨後は発生しやすく。殺菌剤散布が遅れて冬に被害を持ち越さないよう注意。
立枯病(ゾイシアディクライン)・ネクロティックリングスポット病
秋に再発することがある。来春の発生に備えて秋に2~3回の予防散布が必要。
疑似葉腐病(象の足跡)
ラフなど刈高の高い所に発生しやすい。発生後の散布では効果が見られない事がある。
疑似葉腐病(春はげ症)
10月末から11月にかけて予防散布の時期。9月や10月上旬など予防適期より早く散布している場合、本病に対して残効切れになることがある。
コウライシバ・ノシバ・バミューダグラス
カーブラリア葉枯病
発生すると回復は困難。根まで被害を受けることもあり、殺菌剤で対応が必要。